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紅茶のよもやま話
紅茶のよもやま話
- ■2020/01/29 紅茶のよもやま話
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【茶は東にありき】
紅茶や緑茶、ウーロン茶などすべての茶の原料になる茶の木は、現在、世界各地で栽培されていますが、もともとは中国の雲南省とインドのアッサム地方にしか自然育成していない植物でした。さらに、インドのアッサム種が発見されたのは19世紀に入ってからと比較的最近になってからで、それまでは茶と言えば中国が産地と決まっていました。したがって、19世紀にアッサム種が発見され、各地で栽培育成が行われるまでは、ダージリンやケニア、ウヴァなどといった産地茶はなく、緑茶も紅茶も中国産だったのです。
その中国では、紅茶よりも古くから緑茶が飲まれていました。茶葉に発酵処理を施さない緑茶は、有史以前から不老長寿の霊薬として飲まれていたようです。伝説によれば、紀元前2737年炎帝神農が木陰で湯をためにひと休みしようとしたところ、風に吹かれた数枚の木の葉が偶然にも湯の中に入ってしまったのです。ところが、木の葉の入った湯は素晴らしい香りと味に満ちていたのです。それ以来、炎帝神農はその葉入りの湯にすっかり魅了されたと伝えられていますが、その木の葉こそ茶の葉だったというわけです。
その後の中国で、いつ頃から紅茶(発酵茶)がのまれるようになったのか詳しいことはわかっていませんが、7~9世紀の唐の時代になっても、まだ緑茶Ⅴとして名まれ、しかも王侯貴族だけに許された特別な飲物として国外には秘密にされていたようです。紅茶の原型ともいえる発酵茶が登場したのは、次の宋の時代(10~13世紀)になってからとされています。なぜ茶葉が発酵されるようになったのかなど、詳細は謎に包まれたままですが、この頃になると、 シルクロードに代表される当時の貿易路を経て、茶はアジアの各地へと急速に広まり、日本に茶の種子が持ち帰られ、栽培が行われたのもこの頃です。
こと紅茶に関する限り、大航海時代を経て西欧諸国が中国産の緑茶や紅茶を輸入し始め、消費地独自の茶文化をとして独自の茶文化を形成出来るようになったのは17世紀に入ってからです。
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