コスタリカは中央アメリカの南部に位置し、カリブ海と太平洋に面しており、国土を横断する火山帯によって、標高差のある険しい地形が作られています。また、熱帯雨林が国土の40%以上を占める国です。また、中米で最初にコーヒーの栽培がはじめられた国と言われています。そして、コスタリカはアラビカ種のみの栽培が許可されている国で、生産量のおよそ半分は、スペシャルティコーヒーとして取引されております。生産地としては主に、タラス、トレスリオス、セントラルバレー、オロシ、ウエストバレー、ブルンカ、トゥリアルバの7つの地域に分類されています。
『ハニープロセス』通常はコーヒーのみから外皮と果肉を取り除き、ミューシレージという粘液質も取り除いて生豆を乾燥させますが、ハニープロセスではミューシレージをある程度残したまま乾燥させることにより、ミューシレージに含まれている糖分が生豆に凝縮されてよりおいしい生豆に仕上がります。発祥の地でもあるコスタリカでは、ミューシレージを残す程度によって名称を使い分けており、ブラックハニーからホワイトハニーまで5段階があり、ホワイトハニーになるほど精製が難しくなります。こうして生産されたコスタリカのコーヒーは、豊かな酸味が特徴で、苦味は控えめで濃厚な甘味と深いコクを味わえるバランスのとれたコーヒーです。